車載式熱分解炭化装置

CARBON+α

CARBON+α

高度な熱分解処理技術で
環境を汚さない
廃棄物処理を実現

装置イメージ

CARBON+αは、世界初の車載式熱分解炭化装置です。
地域性・季節性・量的変動の大きいバイオマス資源を、処理規模や時期に応じた巡回移動処理を行い、
低コストで二酸化炭素を排出しない廃棄物の処理を実現します。
再資源化技術で資源循環の環境ビジネスを推進し、カーボンニュートラルの実現を目指します。

CARBON+αで
実現できること

  1. 移動が禁止されているものなどを
    発生現場で処理できる

    車載式だから、移動が禁止されている特定外来生物や、河川などに繁茂する水生生物などを、発生している場所で処理が可能。
  2. 害獣や疫病になった家畜などの
    処理が可能

    畑を荒らすイノシシなどの害獣や、疫病にかかった家畜なども巡回処理が可能です。焼却ではなく熱分解することで、臭気問題が発生せず、防疫対策にもつながります。
  3. 医療系廃棄物(感染性廃棄物など)も
    熱分解炭化処理が可能

    一般廃棄物として処理できない、感染性疾患の患者が使用した紙おむつなど医療系廃棄物も熱分解炭化処理することができます。
  4. 車載式熱分解炭化装置を活用した
    新たなビジネス展開を

    焼却ではなく、熱分解による炭化技術はCO2を排出することなく廃棄物を再資源化することが可能です。地球環境問題解決の糸口として、『J-クレジット制度』にも採用されています。
  5. 汚泥や水質汚染された場所を
    バイオ炭で水質浄化

    バイオ炭は多孔質な構造で大きな比表面積を持つことから、高い吸着性能があり、水浄化材としても期待されています。
  6. バイオ炭を活用した炭素貯留で
    農地の土壌改良効果が期待できる

    土壌中で分解しにくいバイオ炭を農地に投入することで、農地炭素貯留の効率を高めることが可能に。

炭化処理の流れ

炭化前

バイオマス資源の原料

有機物であれば、様々な資源が熱分解可能です。

木質系
樹皮、製材端、木片、廃材、剪定枝、椰子殻、生花 等
畜産・農業系
牛糞等排泄物、もみ殻、移動禁止廃棄物(外来種、家畜伝染病関係)等
医療・教育系
医療系廃棄物、紙おむつ、ごみ、移動禁止廃棄物 等
食品系
製造過程での残滓(果物の皮、コーヒー滓等)、残飯 等
漁業・水産系
牡蠣などの貝殻、駆除したくらげ、魚のアラ 等
その他
害獣、移動が禁止されている特定外来種 等
炭化処理

熱分解炭化装置

炭化室の5面に配した熱流路により効果的な熱交換を実現(特許技術)

  • 前処理乾燥設備やバグフィルター、二次焼却炉が不要。
  • バッチ炭化方式で、乾燥―熱分解・炭化―冷却の全工程を全自動で制御。
  • 炭化対象廃棄物静置と開発により"煤塵"の無発生を実現。
  • 炭化室の高気密化無酸素状態により、ダイオキシンや臭気を燃焼室処理。
  1. 炭化装置を設定温度まで
    昇温し熱分解炭化開始
  2. 乾留ガスをクリーンな
    補助燃料として
    熱ガス利用
  3. 炭化後、冷却工程を経て
    炭化工程完了
炭化後

バイオ炭

バイオ炭
(とうもろこし)

バイオ炭
(竹)

バイオ炭
(バーグ)

バイオ炭
ペレット

バイオ炭は優れた燃料である他、炭素貯留以外でも多岐にわたる効果を発揮します。

炭素貯留の切り札として

CO2を大気中に放出しないことで、地球温暖化ガスの軽減に寄与します。

炭素貯留以外の効果

農地で

土壌改善効果

濁ったダム等で

水質浄化効果

家屋で

脱臭効果、防虫・防湿効果
燃料として

1kgあたり6,500kcal/kg以上の発熱量の燃料として使用可能です。
発電に使用すれば電気の地産地消化も実現可能です。

スペック・特徴

機種型式 KAT-8000
外寸 7,200L×2,500W×2,900H
処理時間 約3〜4時間(冷却時間を除く)
炭化室内寸 1,500L×1,800W×1,500H ×2
炭化室容積 8m3(4m3×2基)
使用燃料 灯油(LPG)
炭化装置の構成 燃焼室、熱流路式加熱冷却室、炭化室
炭化温度 300℃~ 1,000℃
付帯装置 発電機、制御装置、燃料タンク ※コンテナBOX・トラクターは別途
処理能力 4バッチ/日(24時間)
工程 乾燥―熱分解・炭化・冷却
処理時間 4~6時間で再資源化
炭化物投入方式 三段式炭化コンテナBOX
対象廃棄物 高含水廃棄物を含む有機系廃棄物等
畜産関係廃棄物(牛豚糞尿・鶏羮)
水産関係廃棄物
生ごみ・食品系廃棄物
木質・竹質未利用バイオマス
感染性医療系廃棄物
移動禁止廃棄物(外来種、家蓄伝染病関係物)
移動設備 ・トレーラー移動方式
トラクター牽引 トレーラー移動方式

・道路運送車輌法適合
コンパクト炭化装置、シンプルでメンテナンスが容易付帯装置:発電機、操作盤、燃料タンク

・トレーラーごと搬入・設置で作業可能
1次電気工事および基礎工事、設備据付工事不要
炭化炉の特徴

  • 冷却機能により短時間(4〜6時間)での処理を実現。
  • 間接加熱方式で乾留ガスをバーナー燃焼室で燃焼させ無臭・無害化。※炭化する原料による
    同時に独自の熱流路によって炭化処理時の補助燃料として活用し低燃費を実現。
  • 灰分5%以下と少なく、高い固定炭素率(84%)を実現。
車載式ならではでの4つのメリット

  1. 広範囲に分布するバイオマス資源を移動しながら回収できる。
  2. 拡散させられない外来種や防疫のために移動できないものも、現地で炭化処理ができる。
  3. 炭化によって体積、重量が小さくなるため、運送コスト低減が可能。
  4. 同時に運送の回数の減少はCO2の排出削減に直結する。

オンサイト処理(現場での処理)が可能であるため、原料の容量を減量・減容することで、搬送車の削減によりCO2排出量の削減を目指しています。