STORY

開発ストーリー

資源循環型環境
ビジネスへの挑戦

CARBON+αに使われている技術の特許取得者である
福村猛が語る、環境問題への思いです。

20年の成果、CARBON+α


私が熱分解装置と出会ったのは、2000年に循環型社会形成推進基本法が制定された時、機械いじりの好きが高じて自動車整備の会社を興した自分の技術でこの循環型社会の形成に取り組めるのではないかと具体的に考え始めた頃でした。
自身が関わる自動車による排気ガスの大気汚染への後ろめたさや悔しさ、使い捨て時代の到来によるゴミ問題など、頭の中には「環境問題はどうにかならないものか」という思いが常にありました。
熱分解装置の"燃やさない"という技術であれば「大気汚染を抑えることができるのではないか」と、この装置の有効性に私は注目しました。

安全で環境によい装置を究めるために豊富な分析、実証研究を行い膨大なデータの集積を進めました。
20年という年月はかかりましたが、結果として国内外において炭化装置の特許、処理方法の特許再資源化などの特許を取得することができました。
CARBON+αは、これらの成果を形にした製品です。他にはない炭化生成物の再資源化並びに活用技術が搭載されたオールインワンの装置です。
この装置で循環型社会形成のお役に立ちたいと思っています。


カーボンニュートラル
への挑戦

カーボンニュートラルの実現のためには、まずCO2の排出を抑えることが重要な課題です。2021年に策定された「グリーン成長戦略」では、2050年カーボンニュートラルの実現のためにより具体的な指針が示されました。

その中には「農作物等のCO2固定能力を高め、農作物残渣やバイオ炭等の形で積極的に地中に投入することにより、農地が果たす炭素貯留効果を高め、併せて土壌の肥沃度を回復させようとする取組が各地で始まっている」とあります。

バイオ炭を地中に投入すれば燃焼されない限りCO2は大気中に放出されることはないとされていますから、これが実現できれば、CO2の排出量を抑えられると同時に、バイオ炭で肥沃になった農地ではCO2を吸収してくれる植物を効率よく栽培することができ、理想的な循環を生み出すことができます。

2020年にJクレジット制度で「バイオ炭の農地施用」がCO2削減の方法として追加されたことにより、バイオ炭の利用で生じたCO2削減量をクレジットとして売却できることにもなりました。

カーボンニュートラルヘの挑戦は容易なことではありませんが、ひとつの大きな可能性としてCARBON+αを知っていただければ幸いです。
この思いと技術に賛同していただける企業様と共に循環型社会形成の事業化へと取り組み、日本の技術を世界へと羽ばたかせることが、私のこれからの夢です。

代表取締役福村 猛